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CB1300 SUPER FOUR クランクケース アルミ溶接

いつ頃だったか覚えていません。

​たしか次男が(部活の関係で18歳)原付免許を取得した次の日に、

大型自動二輪の免許を取りに行くと言い出した時ですので、

​かれこれ5~6年前だと思います。

約10年前に、某オークションで、事故車の2003年式、

SC54を落札しました。

 Fフォーク左右          かなりの曲がり。

 Fホイール             少し曲がり。

 ラジエター             ぐっしゃり。

 エキマニ              ぐっしゃり。

 ステアリングステム   少し曲がり。

   ステアリングヘッド   少し曲がり。

 トップチューブ         少し曲がり。

 ダウンチューブ         けっこう曲がり。

そうです。

フレーム曲がりの書類付きの事故車を約10万円で買って、

曲がっていたフレームを仕事の合間に少しずつ修正しながら、

​某オークションでパーツを集めて、こつこつ仕上げていたSC54です。

フレーム修正中にエンジンマウント部が欠けてしまい、

すさまじくガッカリして、そのままにしておいた

CB1300 スーパーフォアです。

ポートパワーをここにかけてステアリングヘッドの曲がりを修正中でした。

酸素アセチレンで熱をかければ簡単に曲がりは修正できますが、

その部分だけ焼きが入るので、あくまでも冷間修正です。

欠けた当時は、意欲が無くなりパーツのみかき集めて、ただ組んだだけで放置していました。

そんな折に、次男坊が大型自動二輪免許を取得するなんて言い出したものですから、

奥から引きずり出して、欠けたエンジンマウント部を溶接しました。

​フレーム修正の画像は1枚もありません。

​皆さん。SC54はここが弱いので、くれぐれもしゃかりきになって、

ポートパワーを使っちゃダメですよ。

アルミの肉盛り溶接はさほど難しくありません。

後で削って形を作るだけですから。

ただ、肉厚の厚いアルミの場合は溶け込みが重要ですので事前に開先を

十分とっていけばノープロブレムです。

位置決めのボルトは鉄。

アルミの溶融温度は約660度。

鉄は約1440度。

​中でくっ付きません。

何回かに分けて削りやすい形に肉盛りをします。

アルミは熱の伝導が凄まじいのでちょっとずつ自然放冷をしながら肉盛りをしていきます。

手持ちのありったけの削る工具を駆使して(ベルトサンダー、リューター、砥石、

ペーパーなど)形にしていきます。

​鋳肌の表現は2液のサフェーサーをシンナー希釈で調整して、エアー圧を落として塗った記憶があります。

色は1液のカラーベースに硬化剤を入れて当然クリアー無しで吹くと

年月とともにそれなりになって行きます。

あとはその部分だけ洗車せずに乗っていれば、わからなくなります。

​おっと。企業秘密だった。

2018/04/23  追記 鋳物の肌は凹ですが、2液のサフェーサーを使うと凸の表現になります。

やはり鋳物の肌ではありません。

今日、凹を表現する作業方法を見つけました。

指をさして説明しなければおそらく解からないレベルです。

 

 

 

​トップシークレットです。

​車検を取って、保険に入って、ヘルメットを被って、最初で最後の次男坊とのツーリングです。

次男坊はこの時、生まれて初めての750以上の運転です。

出だしはほとんど直線コース。

しばらくしてから徐々にコーナーの有るコース。

だんだん峠道。

​赤白スーパーフォアがミラーから消えました。

ほんと。ヘタクソ。

アクセル捻ってバンクさせればそれで良いのに。

コーナーはリズムが大切です。

楽しかったのかつまらなかったのか、よく解からないうちに帰路につき

​自宅前の途中でこれまた最初で最後の記念写真です。

自宅に着いたら次男坊の奴。なんて言ったか解かります?

「案外遅いんだね」。

​親の顔が見てみたいです。

そのまま次男坊が東京で乗っていて、青のボルドールに乗り換える時。

去年だったか一昨年だったか忘れましたが、

バイクの買い取り屋さんが、赤白を結構いい値段で買ってくれました。

確信犯ではありません。

​普通に査定してもらっただけです。

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